
FAPホワイトニング
FAPホワイトニング
歯の表面に漂白薬を作用させて白くする方法は、歯に対するダメージが最も少ない方法として現在注目されております。
栗原デンタルクリニックで行っているFAPホワイトニングは、エナメル質表面の汚れを分解除去して歯のカルシウムと強化カルシウム(フッ化アパタイト)を一体化させる方法です。
一般的漂白法と比べ、表面が滑らかに白くなるため効果は長期間維持でき、フッ素により歯質強化されるため虫歯予防効果も期待できます。
現在のご自身の歯よりは白くなることは約束できますが「どの程度白くなりますか?」という質問に関しては、個人差もあり治療後の白さを明示できないのが現状です。
特に変色の濃い歯や表面の縞模様のある歯エナメル質形成不全で表面がデコボコしている歯の方は、きれいな白い歯にはなりにくい状況です。
また、エナメル質の白濁は取れません。
そのため、滑らかに白く輝く白い歯を求めている方は、人工歯による改善を行ったほうがより美しい歯になる場合もあります。
けれども天然歯に勝る人工歯はありませんので、できる限りご自身の歯を白く輝かせ、一生自分の歯で人生を支えて頂きたいと考えております。
そのためには納得ゆくまでカウンセリングを受けられ、充分理解いただいた上で漂白治療をお受けいただきたいと存じます。
通常ホワイトニングは歯の着色物質を分解して白くします。でも、それだけでは歯の表面のタンパク質の膜が除去されて、ミクロのざらつきができるので、数日間は着色がつきやすい状態です。
FAPホワイトニングは色素を分解した後、フッ化アパタイトが歯のエナメル質と一体化しミクロよりも細かいナノレベルで歯の表面をコーティングします。ホワイトニング直後のミクロのざらつきを埋めるので、着色の付きづらいツルツルでピカピカな歯に仕上がります。
FAPホワイトニングをすると歯の表面につくられるフッ化アパタイトという成分は酸に溶けにくい性質を持っています。お口の中の歯垢や歯石から発生する酸が歯を溶かすのが虫歯の始まり。歯の表面に酸に溶けにくいコーティングを作るFAPホワイトニングは虫歯予防もできる唯一のホワイトニング方法です。
※FAPホワイトニングの薬は人エエナメル質の原型となったものです。人工エナメル質の発明で2005.2英科学雑誌「nature」に掲載された山岸一枝先生が開発され、特許を取得した日本独自のホワイトニングです。
FAPホワイトニングはマイルドなお薬を使用し、光を当てないので低刺激。デリケートな方の歯質にぴったりです。「歯のダメージが気になる」「他のホワイトニング法が痛くて続けられなかった」など、デリケートな方にこそおすすめのホワイトニングです。
ホワイトニングは科学的に胎児や乳児に対して臨床データが出ておりません。安心して行える期間になってから施術することをおすすめいたします。
光を当てるホワイトニングとは違い食事制限はありません。
タバコや赤ワインなども召し上がれます。ただし、温かいものや冷たいものなどの温度刺激によって一時的に痛みが出ることがあります。
表面を覆っている強化カルシウムが保護しているので、着色汚れは付きにくく、もとの色に戻ることはありません。しかし茶渋などの着色汚れで色が悪くなることはあります。
歯が汚れてくるのでクリニーングやホワイトニングで汚れを落とす必要があります。歯は皮膚と同じで年とともにつやもなくなりくすんできます。ですから今のつやと白さを保つためにも定期的なお手入れをしてください。
薬を塗るのは15分間を2回です。1週間に1回のペースで来院していただいて、これを5〜10回行います。お急ぎの場合は調整します。
一般の漂白剤は、歯の表面をざらついたスリガラス状にするため、歯の表面に汚れがつきやすくなり、少なからずダメージを受けます。しかしFAP法は、虫歯予防効果のある強化カルシウムを使って歯の表面を強く白くします。
漂白後は、歯の上に乗せてある薬をふくとるので、体内に流れる心配はありません。万が一飲み込んでしまっても、自然に体外に排泄されますし、基本的な成分はカルシウムですので安全です。